耐震性と言うのは、地震の揺れに耐える建物の強さを意味します。地震のときには建物の重さなど垂直方向の力に耐える通常の構造強度に加えて、水平方向の往復運動にも耐える強さが求められます。
建築基準法では、一定の基準が設けられており、その基準では中規模の地震(震度5弱程度)では建物の損傷がなく、大地震(震度6強程度)では、建物は少しは損傷したとしても崩れることがなく、人命を守ることができることを想定したものになっています。
これを新耐震設計基準と呼んでいます。
気象庁が定める現在の振動は小さい方から0から7となっていて5と6に強というのが設けられているので合計で10段階の設定になっています。
5強は大半の人が恐怖を覚え、固定していない家具は移動してしまうほどの揺れで、6強は人が動くことができず地割れや地滑りも起こすような強い揺れを意味します。
日本ではこれから新築する建物は、すべてこの新耐震設計基準を守らなければなりませんので、基本的に新しく建てる建物は震度6強でも耐えることができる基準になっています。
つまり、ハウスメーカーが「耐震住宅」というのをアピールする場合には、この建築基準法以上の強さを実現していることを意味します。
耐震性能を強化させるためには、工法ごとに異なる工夫が必要となります。
例えば、在来工法(木造軸組み工法)では構造用合板などを使って、耐力壁を強くします。ツーバイフォーの場合には、壁と床のパネルを強固につないで6面体構造を造ります。
また、軽量鉄骨では、ブレースで補強したり、鉄骨と鉄の筋交をセットにしたようなパネルを用いたりして強固にします。
各ハウスメーカーごとに工法は異なっていますし、耐震性を上げるために使われている技術も異なっていますので、事前に希望のハウスメーカーに目星をつけて、そのハウスメーカーの資料を請求したり、住宅展示場に行って、実際にそのハウスメーカーの建物などを徹底的に調べるくらいの事前準備をするようにしましょう。
二世帯住宅の情報が多いですが、各ハウスメーカーの特徴はここにたくさん載っていますので、一度目を通しておくことをお勧めします。
とにかく大事なのは、徹底的な事前調査です。何となくのイメージやブランドなどでハウスメーカー を決めないようにしましょう。